また揮発油の話

新聞までも、「揮発油税は現行税率を維持したまま一般財源化」「暫定部分を環境税として」なんて言ってやがる。
暫定措置として税率を上げてきたものを、その目的となる支出が減ってきたからといって別の名目にして本則化するなど、詐欺ではないか。今まで、同様のやり方について「これが政府の増税のやり口だ」とか言って批判してきたのはどこの誰だ?政府の方針に賛意を示すだけのマスコミなどに価値はない。
安倍首相は言う、「自動的に道路ができていく仕組みを壊したい」。だったら、「道路にしか使えないお金としてたくさん集めすぎているために、お金が余るor不要な道路ができる」という仕組みを壊せばよいのだ。根本となっている、お金を集めすぎている部分をなくせばよいのだ。道路を作るために、暫定的にわざわざ税率を上げているのだから。これを「減税」と捉えること自体が間違っている。まぁ、ガソリン価格が一気にリッターあたり24円も下がったらびっくりするだろうが、それはコツコツと増税を繰り返してきた証でもある。ただし、大幅な税率低下に隠れて石油会社がリッター4円くらい値上げしても差し引き20円の値下げ。消費者は気づかないかもしれないな。…公取委あたりが黙ってないはずだけど。
金が余っているなら一般財源化するのもよいし、環境税を創設するのもよい。しかし前者を現行税率のまま実施するのは筋が通らないし、後者であれば環境関連の政策を今以上に充実することが求められるだろう。金だけとって、その名に応じた政策をしないのは「やらずぼったくり」である。
大学生の子供に仕送りをするのに、「教科書代がかさむから」と言われて増額したところ、学年が進んで教科書を買わなくてよくなったとしよう。増額分をどうすべきか?そのままお小遣いにするのか?裕福な家庭ならそれもあるだろうが、節約家のお母さんなら元の額に戻すだろう。日本国民よ、賢いお母さんになろうではないか。