余っているなら

道路特定財源に指定されている自動車関連の税金を一般財源化しようとしているらしい。
安部総理、もっと勉強してくれ。いや、勉強しろ。
現在の揮発油税の税率は「暫定税率」で、本来の税率の2倍になっている。これを知らない消費者は意外と多いらしいが、日本のガソリンが高い理由のひとつは1リットル当たり48.6円という揮発油税だ。本来ならこの半分なので、通常の税率になれば一気に1リットル当たり24.3円安くなる計算だ。Wikipedia
揮発油税の項目があったので、そこから税率に関する部分を引用する。

  • 昭和29年4月、道路特定財源となる。税率13,000円/キロリットルに引き上げ。
  • 昭和30年8月、ガソリンに揮発油税のほかに、地方道路税が課せられるようになった。ガソリン税を参照のこと
  • 昭和39年4月、24,300円/キロリットルに引き上げ
  • 昭和49年4月、第7次道路整備五箇年計画の財源確保のため「暫定的」に29,200円/キロリットルに引き上げ
  • 昭和51年7月、36,500円/キロリットルに引き上げ
  • 昭和54年6月、45,600円/キロリットルに引き上げ
  • 昭和59年12月、代替ガソリンにもガソリン税が課税開始(租税特別措置法改正)
  • 平成5年12月、48,600円/キロリットルに引き上げ(平成19年度末までの暫定措置)

道路を整備するために、「暫定的」の言葉をつけてなんと30年以上も余分に税金を取ってきたのである。そのおかげで(無駄だといわれるものも含め)日本の道路がどんどん整備されてきたわけだが、道路の整備にかかる費用が減って、税金が余るようになったらどうするのが筋だろう?当然、暫定税率から通常の税率に戻すべきだ。それでも余るなら一般財源として活用してもいいかもしれないが、こんな横暴をする国を誰が愛してくれようか?「よい友人がほしければ、まず自分が人にとってよい友人でありなさい」と言うではないか。国民に愛国心がないと嘆く前に、国民を愛する国、国民が愛するだけの値打ちのある国にするのが政治というものではないのか。道路特定財源一般財源化には1000万人の反対署名が集まったという。実は私もその一人だ。ぜひ考え直してもらいたい。