3+2×4=20?

Yahoo!ニュースより。

国立教育政策研究所が実施した学力テスト(特定の課題に関する調査)の結果で明らかになった。「3+2×4」(正答は11)という基本的な四則混合計算では小5の3分の1、小6の4割強が誤答し、深刻な計算力不足がうかがえる。

なるほど、確かに深刻かも知れない。しかしここで例に挙げられている問題だが、なぜ乗算を加算より先に計算するのかという理屈を説明できる先生はいるのだろうか?決まり事だから仕方ない、そういう風に憶えて下さい、私たちもそう習ったような気がするのだが、加算・減算を先に行う場合には( )でかこって、乗算・除算の場合はそれが不要であるという決まり事自体、合理性があるようには思えないのである…文系の私には。だいいち、電卓で上記の操作をすると答えは20になる。なぜ数式はlinearな表記を許さないのか?加減乗除のいずれにおいても、式の先頭から順序よく計算し、後出のものを先に計算する必要がある場合はすべからく( )でくくる…という表記法では何か不都合があるのだろうか。ああ、( )が頻出して数式が美しくないという不都合があるか。
…まぁ、今から表記法を変えられたのではたまったものではないので、小学生諸君には諦めて憶えてもらうしかないな。でも、これって「計算力」不足なのか?数式の文法を理解していないだけの話で--それはもちろん大問題なのだが--計算力とは別の問題だと思うのだが。

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追記:原典では「計算力」ではなく「計算に関する力」でした。それなら間違いではないな。