春だ

めっちゃぬくいね。卒業式も終わったし、センバツもやってるし、そろそろプロ野球も開幕するし、まさに春だ。そんなめでたい季節に、配属も決まらず若干イラついてる私。引っ越しだの異動だのと何だかんだといってあわただしい季節でもある。で、春にあわただしいと言えば思い出されるのがあの歌。

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし

桜というものはどうしてあんな足早に散ってしまうのだろう、そのおかげで私もせわしない気持ちになってしまう。桜というものが世の中に全くなかったならば、春という季節をのどかな気持ちで過ごすことができるのになぁ…。在原業平、たぐいまれなる色男の詠んだ歌だが、桜以外で心をせかされることがないというあたり、貴族ってやつはどーしようもないな。そしてこの歌についてそんな感想を抱いてしまう私も、どーしようもないやつだ。
桜と言えば一昨年あたりに流行った歌で、森山直太朗「さくら」。旅立つ後輩を送り出す時にも歌ったことがあるが、この季節、送別会にぴったりのフレーズである。特に1年契約で京都に戻ってくることになっている私の場合、歌の最後のここ。

さらば友よ またこの場所で会おう 桜舞い散る道の上で

問題はただ一つ、この歌を見事に歌ってくれる友人が私にはいないということだ。まぁ、「さくら」を歌ってくれる友人はいなかったが、昨日もまた送別会。みんなありがとう。