優勝を決めたのは福留の2ラン

…え?福留が決勝で打ったのは2点タイムリーじゃない?はいそうです。でも日本の打線につながりが出はじめたのは準決勝の7回から。イチローを3番に置く打順もいい感じやったけど、野球で点を取るには「流れ」あるいは「勢い」ってのが重要。分かりやすく言えば「ノリ*1」だ。みんなの気持ちが乗ってこないとなかなか打線ってつながらない。ベンチの、そして日本国民のフラストレーションを根こそぎ吹っ飛ばし、打線を「乗せた」のが、福留の2ランと、その前の松中の二塁打だったと思う。
そして決勝でもその勢いをそのままに、初回から走者を溜めてビッグイニング。メキシコ戦、準決勝の韓国戦、決勝のキューバ戦。すべてビッグイニングで試合を決めた。虎の子の走者を返すタイムリーがなかなか出ず、「取りたいときに1点を取る」攻撃--これは日本の伝統的スタイルだと思う--はできなかったが、俊足の走者を塁に置き、投手の集中力を削いで波状攻撃をかけるという、日本野球のトレンドを見せることができたのではないか。いや素晴らしい。おめでとう日本!
それにしても今大会、有名になるべきでない人が有名になったね。審判員ボブ・デービッドソン。メキシコvsアメリカ戦の「二塁打」なんか、どっからどー見てもホームラン。ポールに当たってなかったらファウルやったんやろなぁ。決勝でも微妙なタイミングのセカンドゴロを一塁セーフにしてたけど、そん時のアナウンサーの一言がおもろかった。

もうこの塁審について話すのはやめましょう

偽らざる心境ってやつでしょうな。

*1:オリックスの中村ではない