親父が観戦する前にシリーズ終了

やっと阪神らしい試合にはなったけれども、遅すぎた。先発が3点で踏ん張り、JFKをはじめ救援投手が全て無失点に抑えた。金本にもヒットが出た。今岡にタイムリーが出た。今江の神懸かりも止まった。今日勝っていれば、流れは阪神に傾き、明日も阪神の勝利だったろう…が、8回のシーツ、9回の矢野のバントミスでそれをむざむざ見逃してしまった。流れが来ようとした時に、勝利の女神がほほえみかけようとした時に、それを自分から袖にしてしまったのだ。
MVPはやはり8打席連続安打、15打数10安打で打率.666と大当たりだった今江。しかし、これはイ・スンヨプのものだったかもしれない。3本塁打を含む6安打で9打点。今日の第3打席、彼が二塁を回ったのは判断ミスかもしれないが、中継があと少し手間取っていたら。送球がいま少し逸れていたら。背中に当たっていたら。三塁打となり、日本シリーズ史上初のサイクルヒットとなっていた。競った試合展開で褒められたプレーではないが、歴史に名を残すチャンスだった。
ともかく、史上最大の得失点差、史上最少失点でロッテが31年ぶりの日本一に輝いた。今日は10月26日。そして26はロッテがファンのために欠番にした背番号である。ファンのために、ファンと共に戦い続けた千葉ロッテマリーンズに拍手を送りたい。