郷土愛

酒田南、猛打で快勝」の文字を見ると少しばかり機嫌が悪くなる…。要するに我が故郷から出場の姫路工業が負けたからなのだが。うちの高校の監督と姫路工業の監督さんは仲良しで、私が高1の時には春の選抜ベスト8のメンバーと練習試合をさせてもらったり(私は出てない)、冬場は合同練習をさせてもらったり(基礎体力の差を痛感)。そんな思い入れのあるチームなので、頑張って欲しかったのである。
てなわけで兵庫県勢を擁護する!と同時に野球留学もちょろっと擁護する。
今年、兵庫県予選に出たチーム数は166。これを勝ち抜いて甲子園に出るためには、シード校で6連勝、ノーシードだと7〜8連勝しないといけない。1ブロックのチーム数が256を超える地域はないから、9連勝が必要な地域はなく、その意味でこれ以上の激戦区はないということになる。そして姫路工業は8連勝を飾って甲子園に来たわけである。連投に次ぐ連投で、主戦畑井投手は本来の力を発揮できるとは思えない。
方や対戦相手の酒田南は地区大会で5試合。ピッチャーもみんな元気いっぱいだろう。この時点で姫路工業は大きなハンデを背負っていると言ってもいい。
なお、甲子園で優勝するには5〜6連勝が必要。兵庫県代表は少なくとも11連勝、多ければ14連勝しないといけない。これが島根あたりになると最少で9連勝すれば深紅の大優勝旗が手に入る、というわけだ。
そろそろ衆議院選挙が近い。小選挙区一票の格差も問題ではあるが、甲子園予選の一勝の格差も問題である。「甲子園に出たい」という夢を抱く球児にとって、これだけの差を考えれば、いわゆる野球留学というものが存在するのも無理からぬことではあるまいか。子供たちには夢を追えとか個性を伸ばせといい、少子化に悩む学校には経営努力を求めながら、その双方のニーズを満たす手段である野球留学はけしからんと言う…文部科学大臣もおかしな話をするもんだ。まぁ、政治家なんてのは自分とこの党の総裁であり総理大臣である人の政策に反対しながら党の公認は手放したくないなんてことを言う人種だから、しゃーないのかもしれんね。さてこのたびの選挙、どうなりますことやら。