雨止地蔵は目疾地蔵

京都市内を流れる鴨川は、その昔は暴れ川だったらしい。近代になって河床(河川の底。風情あふるる川床のことではない)改修工事がなされるまで、たびたび氾濫しては京都の人々を困らせていた…と、私の友人の父上が書いた水理学の本で読んだ気がする。
そんな鴨川が暴れないよう、雨よ止んでおくれと願いを込められたのが、四条通沿い、南座の東にある「仲源寺」の雨止地蔵(あめやみじぞう)だったのだが、いつの頃からか「あ」の字が落ちて「めやみじぞう」、目を病んだ人のための目疾地蔵となったらしい。そんなお寺があると聞いて、先日の東大戦で目にボールを受け負傷した後輩の完治を祈るべく、仕事終わりにお参りした次第である。お守りでも買って帰ろうと思ったのだが、営業時間外だったのか、そういうものを売っている様子はなかった。線香をあげ、瞑目して平癒を祈る。
そのあと寺町電気街で軽い物欲を満たし、あとは食欲ということでやって来たのは…河原町三条の14・14である。わが友palちゃんにリスペクトを捧げつつ。