i Miev試乗

手が届くわけもないのに、i Mievに乗ってみた。
まずは、普通のエンジン(しかもノンターボ)バージョン。これまで軽四ターボは乗ったことがあるけど、ノンターボは初めて。iはエンジンがリアミッドシップに積んである分、エンジン音は気にならないはずなんだけれども、大人3人乗車ということもあってか、ちょっとした発進で3000回転、登坂となるとすぐに4000回転。小さなエンジンが頑張る音、嫌いではないけど、もう少し音質が良ければなぁ?3気筒やからかな?たぶん慣れれば気にならないと思うが、ここ10年ほど2L級のエンジンを積んだ車ばかり乗ってきたから、少しばかり驚いてしまった。まぁ、ブレーキもよく効くし、不快な縦揺れ・前後揺れも少ないように思う。車幅が狭くて車高が高めな分、横揺れは多少気になるけど、世の中にはもっと不安定な車もたくさんあるので、これくらいは納得しておこう。
そして今度は電気自動車i Mievに乗せてもらった。エンジン音はもちろんしない。たまにモーターが「ヒューン」っていうくらいで、本当に静か。それでいて、発進・加速・登坂はとっても力強くて、ほれぼれするほど。今乗っているゴルフヴァリアント*1ほどではないけれど、2Lノンターボのアルテッツァジータよりトルクフルに感じる。何やろう、電気自動車だから、と特別に気を遣う必要はまったくなかった。それどころか、低重心でどっしりとした、非常にマイルドな乗り心地が素晴らしい。シャシーの底の方に200kgほどのバッテリーが敷き詰めてあるとのこと、エンジン車もこれくらいどっしりとしてくれたら…とは思うけど、それだとたぶんロクに走れないだろうな(苦笑)
車両価格は398万円、国からの補助金が114万円出るということで差し引き284万円。やはり航続距離とかを考えると手が出せる車じゃないけれども、これが200万円を切る出費で手に入るんだったら、ちょっと頑張ってみてもいいのかもしれない。21世紀が始まって10年め、いよいよ未来の乗り物という気がした。

*1:1.4Lのツインチャージャー搭載で、2.5Lクラスのトルクがある