人間vsコンピュータ

日本将棋連盟はこれまで、トップ棋士とコンピュータの対局には消極的だった。もちろん、負ければ棋士や連盟の名声に傷がつくからということだろうが、今回は現役の竜王位にある棋士が見事にコンピュータ「ボナンザ」を破って快勝。面目を保ったというところだが、驚いたのは終了時の両者の残り時間である。各2時間の持ち時間で始まった対局で、ボナンザは残り5分だったのに対し、竜王は49分を残していた。1秒間に400万の局面を計算するコンピュータに勝つだけでもすごいと思うが、所要時間がさらに短いというのだから恐れ入るというほかない。
ところで、漫画だとこういう場合、例外なくカイセキフノウ!カイセキフノウ!とか言い出して発煙したり爆発したりするのだが、当然のことながら現実の世界ではそんなことは起こらない。ショッカーの怪人じゃないんだから、おとなしくしなさい。