小関ィ〜〜!

ふとテレビを付けると巨人-ロッテをやってた。1-1の同点から、渡辺俊介の甘く入ったスライダーを李スンヨプが一閃すると、打球はライトスタンドへ一直線!!…の、シングルヒットに。
意味が分からない人に説明を。インフライト(地面に触れていない*1)の打球が、フェアゾーンの外野フェンスを越えると、打者には4つの安全進塁権が与えられる。4つということは打者が一塁、二塁、三塁、本塁まで安全に進めるということで、それまでは守備側に刺される心配がなく、テレビでおなじみのゆっくり走ってダイヤモンドを回るシーンが生まれるわけである。
しかし、実はフェンスを越えただけでは「本塁打」が確定するわけではない。野球のルールでは「得点」の定義として、全てのベースを順番に踏み、本塁を踏むことが求められている。ベースを踏み忘れたことが守備側の選手にバレて、審判員にチクられると*2アウトとなり、そのベースの一つ手前までしか到達できなかったものと扱われる。
今回は、一塁走者の小関が三塁ベースを踏み忘れて三塁でアウトとなり、その時点で3アウトとなったため、小関は二塁まで、李は一塁までしか到達できなかったものと扱われるわけである。ちなみに、先行する走者がアウトになっても、スリーアウトでなければ打者のホームランは成立する。Wikipedia幻のホームラン一覧ってのがあったので参考までに。けっこうたくさんあるんやねぇ…この中でもっとも有名なのは長嶋茂雄の踏み忘れやろね。これがなければ、長嶋は新人にして3割・30盗塁・30本を達成していたはず。それと、漫画『ドカベン』ではかなり頻発しているプレーである(笑)
っと、打者ではなく塁上にいた走者が踏み忘れたのは史上初。レアだレア。

*1:守備側の選手には触れても良い

*2:アピールプレイという。審判は守備側のアピールがない限り、自分でアウトを宣告できない