叡電元田中「おくだ」のみぞれかつ定食

百万遍の交差点から北に500mほど歩くと、田中里の前という交差点にたどり着く。そこをすっと東に折れると、すぐに「とんかつ おくだ」の入口だ。店の前の狭い歩道はいつも自転車で一杯だが、今日は雨模様だったこともあって空いていた。
率直に言って色気とは無縁な店内の雰囲気。カウンターに座ると、その木材に油が浸みているような感じすらする。といってもベタベタするわけではなくて、「年季が入っている」という表現がまさにぴったり。
同じく年季の入った店主が、分厚いロース肉に衣を付け、手際よく揚げる。大根おろしとネギを載せ、ポン酢をかけて頂くみぞれかつは、850円という安さが信じられないほどジューシー。火が通りすぎず、生でもないぎりぎりのバランスだ。
自分にご褒美をあげたい体育会系男子には「ジャンボロースかつ」1170円がオススメ。みぞれかつ、梅肉を挟んだねり梅かつにも対応してくれるはずだ。