ロッテ打線の割り切りの前に藤川までも撃沈

ロッテ3-1と2点リードで迎えた6回表、もう後がないタイガースは藤川をマウンドに送った。そして福浦、サブロー、ベニーを速球とフォークのコンビネーションで三者凡退に切ってとった。
この裏、タイムリーが出ていれば流れは変わっていたかも知れない。しかし金本は一ゴロに倒れ、追撃ならず。
すると7回表、ロッテ打線に変化が見えた。藤川のフォークを振らない。特に代打フランコなど、明らかに高めに外れる釣り球に何度も手を出す一方で、きわどい外角低めのフォークにはバットがピクリともしなかった。フランコが四球で歩くと、続く代打橋本も同じ。満塁で2ストライク3ボールと苦しくなったバッテリーは、あわやホームランといった大ファウルを打たれながらも直球を続けるしかなくなった。藤川は久しぶりの登板で、制球に若干乱れがあったものの、球威自体は悪くなかったのだが、それでもコンビネーションのないまっすぐで打ち取れるほどプロ野球は甘くない。完璧にセンターへ弾き返され2点タイムリー、藤川ノックアウト。
さてここで出てきたのが桟原だったわけだが、ここが少し疑問。5-1の段階ならまだあきらめるところではない。藤川を出してきたなら、もうウイリアムス-久保田とつないでも良かったのではないのか?桟原を敗戦処理扱いしているわけではないが、ちょっと不思議なところであった。さてその桟原は準備不足だったのか?1アウトも取れず、福浦にとどめの満塁弾を浴び、ゲームは決まってしまった。
今日も今江が恐ろしい。第一打席、下柳に抑えられて連続安打は途切れたが*1その後2安打。一時は11打数10安打とし、打率は.909となっていた。…スコアボードにこんな数字が出たのはプロ野球史上初だろう。1.00とか.667とか.500は分母が少ない時には割とよく見る。.800も、開幕戦で5打数4安打であれば見られるのでそう珍しくはないのだが…
とにかく、阪神にとって歴史的、屈辱的なシリーズになりそうな流れだ。このシリーズを屈辱のものとしないためには、ここから4連勝しかない。しかし、それはラクダが針の穴を通るより難しいのかも知れない。

*1:イチローの連続打席無三振を216打席で途切れさせたのも下柳