つまらない話

職場のトイレに、こんな張り紙がしてあった。

トイレが詰まりますので
トイレットペーパーの過剰使用や
トイレットペーパー以外のものを流さないでください

まず「や」を使った文のつなぎ方に誤りがある。過剰使用を流すとは意味が分からないが、こういうねじれ文はよくあることで、「過剰使用はやめてください」ということだろう。
しかしトイレで流すべきもの1位と2位はどちらもトイレットペーパー以外のものだと思う。トイレットペーパーだけを流したとしたらそれはやっぱり過剰使用ではないのか?
純粋に意味をとれば「何も流すな」となるはずの文なのに、日本人ならこの文が(おそらく)意図しようとしているところをくみ取れるわけだ。ちなみにもちろん水洗トイレだ。
そういえば、我が独身寮のトイレには以下のような張り紙がしてある。手書きだ。

トイレが詰りますので
最後まで流してください

送りがなが「詰る」となっているあたり、味があってよい。ところがこれに落書きが施されている。「詰」の「吉」が「吾」になって

トイレが語りますので
最後まで流してください

流されてないトイレは無言でありつつ、雄弁に語るということか。シュールだ。