東北(宮城)vs大阪桐蔭(大阪)

2打席連続本塁打、追撃の適時二塁打を挟んでまた逆転の二点本塁打。清原に並ぶ1試合3本を放った今日の平田君はインタビューでなんと答えるんだろう。テレビ中継を見られない私は夜の熱闘甲子園を待つしかないわけなのだが、非常に楽しみである(といいつつ見忘れる可能性は高い)。でもアナウンサーがボールが止まって見えましたか?とか聞いたら興ざめだ。名言ってのは過去にないから名言なのであって、「ボールが止まって見えた」はそろそろカビが生えている。イチローか誰かがこの問いに対して「いつもやたらと動いて見えます」と答えてた*1のには笑ったが、それも「そんなつまらん質問するな」ってアピールなのかな。
堅苦しいことを言えば、140km/hのボールが正しく140km/hに見えているからばっちりタイミングが合って打てるのであって、投手はそれを避けるために緩急をつけるのである。ボールがホントに止まって見えるとしたらそれは究極のチェンジアップであり、打者はそんなモン打てるはずがない。第一どこで止まって見えるんだ。投手の手元で止まられたらバットは届かないし、打者の手元で止まられたのではそこから振りに行っても間に合わないじゃないか。
高校野球ってのはビッグイニングが多いけれど、それはたいがい守備側に原因がある。投手のコントロールミス、野手の失策、判断ミス…しかもそのほとんど全てが技術的なものではなく精神的な綻びによる。鳴門工業駒大苫小牧に負けたのも、「勝ったと思った」からだという。5回に突如崩れ4失点、一時逆転を許した辻内君の乱れは何が原因だったんだろう?大会屈指の投手と言われながらたった1イニングの乱調で涙をのんだ例は数知れず。崩れかけたエースを四番が救った大阪桐蔭、次の準決勝ではどんな試合を見せてくれるのだろう。

*1:先週ヤクルトの青木もこう聞かれて「動いてます」って答えてた